月が綺麗ですね

声優沼に突き落とされた舞台系ジャニオタの末路。

『Touch the Dark』感想~'17/8/28/15:00(10公演目)

    日本初の本格イマーシブシアター、『Touch the Dark』の感想を書きました。こちらは2017年8月に行われた初演時の感想になります。

 

 

 

    ダンスカンパニーDAZZLEさんのイマーシブシアター『Touch the Dark』に行ってきました。イマーシブシアターって、没入型演劇って訳し方するんですね。「観劇した」というよりは、「見てしまった」「目撃した」「体験した」って言葉の方がしっくりくるような作品でした。ヤバかったです。いちいちヤバかった。以下、深読み妄想含むネタバレおよび備忘録ですので、閲覧の際はご注意ください。

 

 

 

 チケットを買うまで会場の詳細を知ることが出来ない点から既にドッキドキです。そもそも、会場は劇場ではありません。廃病院一棟すべてがDAZZLEの世界に変貌を遂げていました。廃墟というわけではなく、管理されている建物のようですが、調べたところふつうに心霊スポットらしくて笑いました。まじもんじゃねえか。

    入るとチケット番号と名前を確認され、院内案内図と注意事項を受け取り、荷物を預け、代わりに貴重品入れのナップサックとマスクを渡されます。色はどちらも黒。このナップサックにアルファベット札が付いており、同じアルファベットが記されている椅子に座って開演を待ちます。ちなみにわたしは一般席Bでした。ていうかここの受付のお兄さん、一輝さんじゃなかったです?一輝さんでしたよね???

    待合室の時点で世界観に取り込まれてすでに楽しかったです、黒マスクの観客集団けっこう怖い。15分前に1回目のアナウンスが入るんですが、これ達也さんなのかな〜〜定かではないけど良い声でした(礼拝)

 

 定刻15時頃、患者が待合室に現れます。みんな一様に怯えて落ち着きがなく、精神病患者なのかな…と思っていると、看護師たちが登場。注意事項のアナウンスが再度流れ、内容に合わせてアクションをされるのですが、指の差し方ひとつとっても、皆さん身のこなしが美しくて惚れ惚れしました。あとブルゾンちえみ似の看護師さんがいらっしゃって、院内ですれ違う度(アッちえみ・・・)って思ってました。

    一通り注意が終わると、回診の時間。白衣を纏った院長先生を筆頭にDAZZLEメンバーが登場します。ここのダンス、入れ替わり立ち替わり目の前で踊られるのでわりとビビります。近い。間近で見ると無意識のうちに身体の動かし方とか確認してしまって、自分の変態度合いまで確認する羽目になります。ありがとうございます。

 

    オープニングアクト(?)後、アルファベット毎に放送で指示を出され、移動を開始。いよいよ物語が始まります。

 

    感想を一言でいうと、フェティシズムを容赦なく攻撃されて意識が朦朧としてくるって感じですかね(言い方)

    これ鐘が鳴ってルート分岐するまでは全員シナリオ一緒なんですか???観る順番が違うだけ???プレミアムの人だけ違うんですかね???だって院長室の前でルート分岐したじゃん???え???もうわかりません!!!とにかくダンスがヤバすぎてこの人たちこの世のもんじゃないのかなって思いますよねわかる(?)

 

    失礼しました取り乱しました。順を追って感想書きます。

 

    いちばん最初に連れていかれたのはナースステーション。ここで繰り広げられるのは電話のダンス〜〜!アッ好きなやつ!ってなって嬉しかったです。間近で見るとその複雑な振り付けに度肝抜かれました。

    次がロッカールーム。浩一郎さんに促されて部屋の中まで入って観るの、なかなかに戸惑いがありました。キャストさんが直接観客に接触する、ということに慣れてなさすぎる。シンジさんのダンスめちゃめちゃ堪能できまして、本当にありがたや…!

    終始ダークでファンタジックな世界なのに、ロッカーの名前に遊び心が炸裂されておりました。とりあえず低田さんと綿鍋さんと日焼さんは確認しました〜〜日焼さんのパーカー着ました〜〜えっへへ

 

    次がたぶん3階病室、だったと思います。患者さんのダンスが好きでした。うまく言えないけど、なんかふつうじゃない。逃げ出そうとして捕まってお注射キメられた一輝さんの目が完全にイっちゃっててうおお…ってなりました…!カーテンの使い方がとても巧みで流石はDAZZLEさんだなあ、と。

    あとこれはとても個人的感想なのですが、診察に回る院長先生ドエロかったですよね?頭とか頰とか触る手やばかったですよね?穿った見方をしてしまって申し訳ないけど!!!

    ここの場面終わった時、プレミアムシートのお客さんに目線合わせてから「僕に付いてきてください」って言った院長先生、マジでヤバかったです、、、

 

    院長先生に連れられて移動している途中、院長室の前できんたさんに止められて、院長室へ入るように促されて、そこでお嬢さんのカルテと前の院長の顔が潰された写真と、奥さんとお嬢さんと3人で映る院長先生の写真とかを拝見。「あの子の部屋を院内に再現した、喜んでもらえると嬉しい」ってメモもここでした。周囲を気にしながらドアを開け閉めするきんたさんの目力にドキドキしました。距離が!!!近い!!!

 

    そこから出たあとどこですっけ、ペンキ塗ってる患者さんを見て、手術室入って、あの子の病室からのヒデさんの個室ですかね…記憶が曖昧で申し訳ない。

    これだけは言わせてください、キャストのみなさん手が美しすぎですなにあれ、手術室やばくないです???DAZZLE独特のあの手振りをあのアングルで見る???最後には院長先生にお注射打たれちゃう???プレミアムシートのお客さんしんじゃいませんか???大丈夫ですか???わたしは観てただけにもかかわらずけっこう脳が溶けました。

    ヒデさんの病室に来る看護師はユーキさんでした。ハイここちょっとにやける所です。観客に紛れてこっそり忍び込んできた患者さんがユーキさんの目を欺こうとするけど見つかっちゃうのですが、ここのかくれんぼみたいなダンス好きでした〜!スピード感あってかっこいいのにかわいくて!患者さんが見つかっちゃったときのヒデさんのやれやれって顔が印象的です。かわいい。ここで初めて、あの子の部屋の話が患者側から出たんだったはず。

 

    病室を出たあとは、あの子の部屋に通されました。綺麗でお姫さまの夢みたいで悲しい部屋。ここで初めてあの子に遭遇して、真っ赤な薔薇の花びらを渡されて、それから地下室に向かいました。

 

 地下室に誘導されて初めて、ドレスコードの意味を悟りました。そうか、わたしたちはお嬢さんのお葬式の参列者だったんだな。あの場面では達也さんだけが黒い服を着てマスクを外していました。院長の顔じゃなくて父親の顔なんですよね。

 キンタさんに献花するよう指示されて、わたしにはあの目力から逃れるなど到底無理でした。花びらをひらひらと散らすことも上手くできずに、そっと置いてしまいました。ちなみに鐘が鳴ったあと、地下の一室に落ちていたものを一枚拾いました。

 

 ここで見たものは、なんというか、上手く言葉に出来ません。というか言葉は要らないんだと思います。悲しみと狂気のかたまり。

 

 一度暗転して、鐘が鳴って、自由に院内を移動できる時間になります。今回のTtD、「謎解き」という大きな要素があるのですが、わたしは一度しか来院できなかったこともあり、謎解きは諦めてただ自由に動くことにしました。

 

 目が足りないはよく言うけど、リアルに身体が足りなかったです。そういえば院長先生とエレベーター乗ったわ……はあ意味がわからない、白衣腕まくり最高です

 

 キンタさんルート、ICU(?)で院長(達也さんじゃなくて浩一郎さんだったけど、院長なのかな、違うかもしれない)と話し合うってなるのですが、ここのダンスの表現が凄すぎました。二面で展開するのやめてほしいです目が足りない最高。そのあと喧嘩別れみたいになって、からの隠し部屋をバァン!!!って開けて荒々しく捜索するんですけど、まじ色気と目力でどうにかなるんじゃないかと思いました、マスクがあって本当によかった、わたし終始ニヤニヤしてたと思います、だって目が合うどころじゃないんですよわかりますか、至近距離で憧れのダンサーさんが演技し踊ってるんですよわかりますか、わたしはわかりません。

 

 地下に降りた時、途中で出会ったお嬢さん(ちなみにめっちゃいい匂いする肌きれい細い可愛い)を追っていたら、脳内分泌物質投与の過程を記録する院長先生の映像を目撃し、一輝さん主催(?)の謎のパーティに誘われてしにました。

 

 記録映像の中で院長先生、「あの子が現れているらしい」みたいな言い方をしていて、いや知らんのんかーいってなりました。「ナース達が気味悪がっている」「あの子の精神が実態となって現れている」みたいなことを言っていて、院長先生がヤバい人体実験してるんだと思ってたんですけど違うっぽい…?あとはアレです、「出現するたび年齢が違う」って言うのがよくわからなかった。何歳設定なの…?最後の映像で院長先生が話してるとき、後ろに映っているお嬢さんの腕が上がっててふええってなりました。あれはなかなか恐怖体験でした。
 映像が流れている間、お嬢さんは椅子に座って薔薇の花びらを使って手遊びをしていて、そのうちの一枚が服に付いたまま、立ち上がったらひらひらと落ちて、綺麗だなあって思いました。

 

 謎のパーティは圧倒的ダークファンタジーな世界で、とってもDAZZLEワールドって感じでした…!地下の突き当たりに派手な照明で明るめの音楽が流れている明らかにおかしい部屋がある…?と思ったら、バーカウンターとテーブルがあって、頭部だけ動物の人間(なのだろうか)が踊っている訳ですよ。食器を用いたダンスは、カトラリーをまとめてガシャってお片付けするお嬢さんが可愛かったです(笑)そのあと奇抜な色のカクテルのようなものを出されるのですが、お嬢さんは飲むのを拒んで出て行ってしまうんですね。からの、てめえら飲もうぜって誘われるんすよ、正装の鳩とうさぎと馬に。怖いよ、、、

 なんなんだあの飲み物、青色のを飲んだんですけどアレ?赤と青と黄色って、隠し院長室にあったアドレナリンのカラーがなんちゃら〜ってやつ?カクテル(たぶん分泌物質のこと)はICUで作られるってメモをどこかで見た気がするのですが、わたしヤバいもん飲まされたんですかね?桃みたいな味したけど

 openをcloseに変えてカップを回収して部屋から出るように促す一輝さん素敵でした、カッコいい…!

 

 謎のパーティの部屋を出たあと、地下の裏の通路沿いの狭い部屋で院長先生が項垂れているのを目撃して、部屋の前を通り過ぎたところで二度目の鐘が鳴り、扉が開く音がしたので振り向くと、憔悴したような院長先生が部屋から出て棺に寄り添って蹲るのを見てしまい、いたたまれない気持ちになりました。

 院長先生に向かって看護師さん達が責めるように指差しているのを見るのは心がしんどかったです。このときは院長先生だけがマスクをしていて、他の皆さんはマスク無しでした。

 この最終場面でのダンスは、空気が張り詰めていて渦巻く感情が重くて、近さも相まってか迫力が凄まじくて、あぁ…美しくて強くて悲しいなあ…ってなります。語彙力の枯渇。

 それまで争うように激しく踊っていたのに、突然看護師さんたちが動きを止め、倒れ込みます。推しが目を見開きながら、口から真っ赤な薔薇の花びらを溢れさせて事切れるという瞬間を目撃してしまい、合掌……こんな日が来るなんて予想もしなかった…なんてジャンルだ……

 

 ゆっくりと部屋に入ってきたお嬢さんは、何の躊躇いもなく棺桶の方へ歩みを進めます。院長先生はお嬢さんの頬を手で包み込もうとするけれど、お嬢さんに制されて、何かを耳打ちされて、立ちすくんでしまう。そして自ら棺桶に入ったお嬢さんに狂おしく手を伸ばそうとするのだけれど、結局は院長先生自身の手で棺桶の蓋を閉めて、灯油のような何かを撒き、火を点けて、暗転。

 流れるラジオの音声が舞台となった病院(もとい医療施設)が火事に遭ったことを告げ、明転、棺桶の上に Fin. と書かれたボードが照らし出されて、終演です。

 

 きっと最後にお嬢さんが告げたのは「ママにあいたい」なんだよなあ、真っ赤なクレヨンで書き付ける本音なんだよなあ、お嬢さんを此の世に留めていたのは院長先生のエゴだもんなあ……悲しい…

 

 単純に、あんな現状復帰とメンテナンスめちゃめちゃ大変そうな舞台を1日3公演とか4公演とかやってるの凄すぎて尊敬します。演出は天才すぎるし、動線がとにかく複雑で、本当にすごい。Q出しQシートは一体どうなってるんだろう…?というかそもそも音響照明どうやってるんだろう…?DAZZLEさんの公演観る度に、出演者さんたちの正体は人間じゃないのでは、ってわりと本気で思いますけども、スタッフの皆さんも超人揃いなのか…!

 半券なくて寂しいな~って思ってたら診察券いただいてしまってウェイウェイってなりました。

 

 

 まとめるまでに長いことかかってしまいましたけども、以上がわたしにとってのTtD初診の感想でございます。10月の再演にて再診していただいたので、そのときの感想はまた後ほど書ければ…いいなと思います()

 閲覧ありがとうございました!