月が綺麗ですね

声優沼に突き落とされた舞台系ジャニオタの末路。

AD-LIVE初心者の感想と考察③~'16/9/25昼

 ネタバレしまくり深読みしすぎ妄想混じりの長ったらしい感想と考察、9/25昼公演についてです。ライブビューイングでの観劇でした。

 

 9/25昼公演は、どんでん返しはあったものの、全体としてはナチュラルに進む物語で、リラックスして観ることができました。福山さんの流れるような台詞回しと、ゆうきゃんのアドリブワードを引いて確認してから台詞を組み立てる癖のおかげかと思います。最初から最後までいい声対決だったのに加え、おふたりともビジュアルがとても素敵でしんどかったけれど。

 まず、白シャツに白衣を羽織りバインダーを手に登場したゆうきゃん。まさかの第一声が「福山さん。」本名をぶっこむところからスタートです。福山さんのフルネームは福山・ザ・デストロイ、趣味はチャット、福山さんには好きな人が居る、というところまで明かされてマインドダイブクイズショーが終了。

 好きな人が居るのか否か、と聞かれたところで「その好きはライクかラブかアガペーのどれだい?」って福山さんがおっしゃってたのがなかなかに強烈だったので、機会があればわたしも使いたいと思います。

 意識不明の状態にある福山さんを治療するため、マインドダイブの専門医ではないにも関わらず駆り出されたと語る、ゆうきゃん演じる先生。この先生、自分のことをほとんど話しません。一方の福山さんは、38歳DT、初恋の相手はチャットで知り合ったピスタチオさん、木こりアイドルゆかりんの親衛隊、ダジャレが趣味で、ザ・デストロイはハンドルネームで本名は潤、なぜか普段からタキシードを着ているサラリーマン、と設定盛り盛りにも関わらず。それもそのはず。終盤で、本当は先生は、自殺したものの死にきれずマインドダイブによる救命措置をとられたものの、死を選んだことでマインドダイブ装置内に取り残された魂である、と判明するのです。

 先生の正体を明かすシーンは、相手が書いた内容を当てられるかどうか、という超能力対決をきっかけとして語られます。前列のお客さんに話しかけたり、観客のことを装置内に取り残された(死んでしまった)魂だよ…と言い放ったりしたゆうきゃんに、大いにざわつかせていただきました。中村悠一さんずるい。

 装置の中から福山さんを見ていて、まだ生きられるのならば生きてほしいと思い、マインドダイブを内側から動かすことを試みたと語る先生。つまり、自ら命を絶った先生が「会いたい」と思ったのは、同じく自ら命を絶とうとした、赤の他人である福山さんだったわけで。「会う」ことで、もう一度生きる道に進んでほしいと思ったんですよね。先生ははぐらかしていたけれど、生きられるチャンスを与えられたのに死を選んだことを、きっと後悔していたんだなあ、と思うと、いたたまれない気持ちになりました。もっとも、予想外の結末が待っていましたけども。

 すごく個人的な意見としては、生前、先生は小児科医だったと思うんですよね。「お絵かきしよう」「一緒に治そうねえ」「潤くん」等々、福山さんへ接する口調が優しくて、私の目には小児科の先生にしか見えなかったです。

 また、マインドダイブ失敗例・マインドダイブの内側からの強制起動という例外を提示してきたのがまさかのゆうきゃんだったことに、すごく心を掴まれました。(これまでの他の公演で既にあったのかもしれないですが)

 最後にバスが到着したのは、福山さんがゆかりんの熱愛報告にショックを受け自殺を図った居間。ここまでの福山さんは時々パニックになりながらも飄々としているというか、のほほんとしたゆるい雰囲気だったのですが、ゆかりんのブログを見た時の再現シーンで一瞬にして、狂気さえ感じられる演技に様変わりしたんです。思わず息をのむほどの熱演でした。それでもちゃんと笑いに持って行くところ、さすが福山さんでした。

 生きてさえいれば良いことがあるはずだし、何事も良い方向に考えてみればいい、ピスタチオさんの正体がゆかりんだったなら素敵じゃないか?という内容の手紙を渡して迎えた最終場面。先生が立っていたのは地獄一丁目。「あいつ、元気かな…」と黄昏れる先生のところに飛び込んできた福山さん、開口一番「振られたじゃーーん!!!」対する先生は「…なんかごめーん!」で終了です。

 最後に福山さんが出てこないエンディングにしたくて6度の改稿を重ねたゆうきゃんと、出てきてほしくないだろうと見越して、あえて飛び出した福山さん。カーテンコールでのにやり顔は忘れません。あと、福山さんが語っていた「(手紙を読んだあと)はけたら鈴村さんにすごい真剣な顔で『(最終場面に出るかどうかは)最終場面を見てから決めろ』って言われた」というエピソードも忘れません…!総合プロデューサーかっこいい…!

 そしてこの回で絶対に忘れてはいけないのは、木こりアイドルゆかりん。可愛いアイドルが鉈を持ってバスに乗り込んできたときの衝撃ったらなかったです。「心の大木、へし折るゾッ☆バッ木バ木☆」というキャッチコピーがたまりません。聖子ちゃんカットに膝下丈のスカート、控えめなのに大きいリアクションという昭和なアイドルだったからこそ、これだけの愛されキャラになったのではないでしょうか。ゆかりんを演じてらした廣瀬詩映莉さんご自身も、とってもキュートで魅力的な方みたいです。気になります。こびとサイズのゆかりんが机の上に登場して覆面レスラーと闘うPV、観たいです。

 

 福山さんとゆうきゃんのコンビでのAD-LIVEが発表されたとき心配されたのが、某松さんのことだったかと思います。観客としては密かに期待している人もいたはずで、でも公式に言葉にはできないような(鈴さんがユニゾン!でさらっと「おそ松さんです」って言っちゃいましたが)雰囲気の中で、DT、ファンが6人、ほのかなBL臭、といった連想させるような要素を盛り込んできたおふたりには感服です。ぎりぎりのラインを演者側から引かれたら、ファンは納得するしかないですもん。

 

 わたしにとってのAD-LIVE'16は終わってしまったのですが、大阪公演で繰り広げられるまだ誰も知らない物語もとても楽しみです。

 今は、AD-LIVEレポを追う内に浅沼さんのことが気になって仕方なくなってしまったので、10/30のDVDは買うかもしれないな…と考えているところです。AD-LIVE沼こわい。

 素敵な舞台を企画してくださった鈴さんと、素敵な舞台を作ってくださったキャストスタッフのみなさんと、わたしをAD-LIVEの世界に引きずり込んでくれた友だちに感謝です!!!