月が綺麗ですね

声優沼に突き落とされた舞台系ジャニオタの末路。

パンプキンファームのこと②~Kiramuneリーライ'16/10/30夜

 Kiramune Presents リーディングライブ『パンプキンファームの宇宙人』10月30日夜公演のライブビューイングに参加しました。備忘録を残しておきます。ネタバレ満載、とっても自己本位で偏りのある長い感想です。閲覧の際にはご注意くださいませ。なお、台詞は全てニュアンスです。

 

 10月30日夜公演はリーライ大千秋楽、Aチームの公演でした。あらすじは前記事に書いたので省略させていただきます。キャストは、ゴウガイ act 保志さん、シュトルーデル act 浪川さん、パリティービット act 岡本のぶくん、マロン act 良平さん、ガト act 安元さん、砂糖 act 代永さん、でした。

 2チーム観させていただいて、同じ脚本なのにこんなにも違う作品になるのか…と驚きました。Bチームはライブ・イベント感が強かったのですが、Aチームは演劇を観た感覚でした。間の取り方や身体の使い方、声の出し方、キャラの立たせ方、些細なことが作品全体の方向性を大きく変えているように思いました。Wキャストの作品を観たのは今回が初めてでしたが、とても面白かったのでハマりそうです。

 

 AチームとBチームで一番違いが大きく感じたのは、ゴウガイさんです。神谷さんのゴウガイが切れ者の主人公だったのに対し、保志さんのゴウガイは狂言回しでした。胡散臭さや窓際感がある、少し不憫な"自称"敏腕記者という感じで。どちらのゴウガイもそれぞれに良くて、キャスト自身のキャラクターが反映されている感じが面白かったです。劇場に逃げ込んだ場面で、自由に演りはじめちゃったKiramuneメンバーを前にふわふわして、良平さんに「ここの仕切りゴウガイさんにしたの誰!」って言われちゃう保志さん。カーテンコールにて、ぱっぴぃーってやるのにあたふたしちゃう保志さん。演技中の鬼気迫る雰囲気はどこへやら、のかわいさでした。

 安元さんのガトさんは、はまり役でした。どこまでも優しく包み込むのじけんさんのガトさんに対して、安元さんのガトさんは少し厳しそうな雰囲気。嘘と冗談は違うのだ、とパルを叱るシーンが大好きでした。わたしも安元さんに諭されたい。安元さんのお芝居はメリハリが凄いなと改めて思いました。パルが犠牲になったあとの場面、「パルに命はありません」という台詞に重きを置かれていて、込められた感情の強さは、こちらもつらくなる程でした。カーテンコールでは「良平」呼びにきゅんとしました。年下を下の名前で呼び捨てにする安元さんが好きです。

 浪川さんは、演技が上手すぎて引き込まれました。同行したお友達に、浪川さんはシュトルーデルって感じじゃないな~と言った自分を殴り飛ばしたいくらい、そこに居たのはまさしくシュトルーデル父ちゃんでした。序盤から下ネタぶっ飛ばしておられましたけども。いじられるしボケるしぞんざいに扱われるし、でも気迫の演技で、わたしの知っている浪川さんと知らなかった浪川さん、ふたつの顔を拝見できて、魅了されました。カーテンコールでのぶくんにエールを送ってくださったことは忘れません。心があたたかくなりました。

 のぶくんが演じたパルは、やっぱりとっても可愛かったです。のぶくんのパルは、幼くもどこか陰があるように感じられました。会話を通してマロンと心を通わせていく場面が特に好きです。マロンの話し方を真似してみるところ、まさしく子どもでした。のぶくんは身体の使い方が器用なのか、朗読劇でありながらト書き通りに動いておられて、演劇をする姿を観てみたくなりました。劇場へ向かう通路で浪川さんにじゃれていたのは可愛かったです。カーテンコールではエールを受けて、「待っててね」って言ってらして、謝るんじゃなく約束してくれるのは、ファンの皆さんは嬉しいだろうな~と思いました。

 ウィングさんの砂糖は、あざといのなんの。ただの大学院生ではない裏がある感じをプンプンさせつつ、表向きは爽やかなしっかり者で、上手く手玉に取られている気分でした。出番は少ないのに圧倒的な存在感。砂糖は心の揺れが大きい難しい役だと思うのですが、余すところなく表現してらして、さすがだなと思いました。あと女の子なみの喘ぎ、可愛すぎました。「脇の下のぉッ、敏感なところぉ///」って可愛すぎですよねほんとに。客席の沸き方が凄かった。そりゃのぶくんも笑い止まりませんよね。その左手に結婚指輪が見える度、(代永さんの奥さんってどんなメンタルで代永さんの奥さんやってるんだろう…)と不思議でなりませんでした。

 宇宙人マロンを演じた良平さんについては、なんかもう好き、としか…!まずオールホワイトでネクタイで大きめのシルバーのパーカーという衣装がたまらなく好きです。マロン登場時の温度のない感情が入っていない声、たまりません。パルと会話をした後からの、柔らかく優しく幼い声も好きです。空気読めない感じ良かったです。ナレーションの少し甘くて深い声も大好きでした。正直、よっちんパイセンのマロンが圧巻だったので、良平さんのマロンはどんな役作りで来るだろう、とドキドキしていたんです。人間味がありつつも独特の空気感を持つ、とっても素敵なマロンでした。

 パルと会話の練習をする場面で声が出なかったとき、「まだ(感情を込めて話すのに)慣れてないからね」と役に絡めて対処されてたことにきゅんとしました。ゾンビとあっち向いてホイをして、やったあ勝った~ってはしゃいでたの可愛すぎでした。劇場の場面でカメラに向かってウインクかまされたせいで、わりと記憶が飛びました。今回のリーライで、良平さんの演技も声もあざといところも大好きだなあ、と再確認できました。

 

   ライブビューイングではありましたが、初めてのリーディングライブとても面白かったです。アニメよりもキャスト自身が反映されて、演劇よりも自由に世界観を作れる、そんな風に感じました。

   来年も開催されるなら、劇場で観てみたいものです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

パンプキンファームのこと①~Kiramuneリーライ'16/10/30昼

 Kiramune Presents リーディングライブ『パンプキンファームの宇宙人』10月30日昼公演のライブビューイングに参加しましたので、感想を綴っておきます。ネタバレ満載、とっても主観的、言葉足らずな上、一丁前に批評なんかもしております。閲覧の際にはご注意くださいませ。なお、台詞は全てニュアンスです。

 

 10月30日昼公演は、Bチームの公演でした。物語は、神谷さん演じる新聞記者ゴウガイの一人語りから始まります。舞台はアメリカ、カリフォルニア。スクープ記事を書くため、ハロウィンパーティで自作自演の事件を起こすことを独白するゴウガイ。その後、別件の取材のためパンプキンファームへ向かいます。パンプキンファームには、母を亡くしたばかりの農場主・シュトルーデル(act 緑川さん)とその息子・パリティービット、愛称はパル(act 柿原さん)、農夫リーダーのガト(act のじけんさん)、日本人留学生の砂糖(act 江口くん)が暮らしていました。シュトルーデルの母の死により、経営破綻の危機にあるパンプキンファーム。そこに、謎の宇宙船が墜落。乗っていたのは、己の種族は神様だと話す、宇宙人のマロン(act よっちんパイセン)。なんでも直せる万能の機械を持つマロンに、シュトルーデルは「母を生き返らせてくれ」と頼みます。このことが思わぬ方向に転じ、街は混乱に陥ってしまいます…

 

 とにかくガトさんがとても素敵でした。実はのじけんさんの演技している声をちゃんと聴いたのはこのリーライが初めてだったのですが、優しい声がすんっと入ってくる感じ、好きです。のじけんさんが演じるガトさんの丁寧な言葉遣い、きゅんきゅんします。カウボーイのさよならは何?とマロンに振られたときの「You watch your tail!」がめちゃくちゃ良い声でたまらなかったですね本当に。パルが犠牲になったあとの場面での「悲しいですよ!」からのガトさんの一連の台詞には、とても胸を打たれました。あと、キャスト紹介時のウインクとか、さては、のじけんさんってあざといんですね?ありがとうございます。

 初っ端に登場した神谷さん、格好良かったんですが、トレンチコートがぶかぶかなのか、袖まくってて可愛すぎました。神谷さんは終始、演技の迫力が凄かったです。新聞社で記事を書くシーンは狂気を纏っておられました。正直、カーテンコールで神谷さんが「主役の二人に~…」と、柿原さんとよっちんパイセンに振るまで、ゴウガイさんが主役だと思っていました。圧倒的主人公力。さすが神谷さんです。

 柿原さんはかわいかったです。若すぎだろいくつだよ?今年34歳???はあ???ってずっと思ってました。無邪気でややアホっぽくてかわいい少年、似合いすぎです。パルが本当はロボットだったというどんでん返し、面白かったです。そうきたか、と思いました。物語の中で最大の見せ場だったのでは。柿原さんのパルは、ゾンビたちに襲われても感情にあまり変化を見せず、壊れる寸前のしゃべり方がロボット風になるんですよね。話し方に感情が出ないマロンに会話を教えていた姿を思い出して、切なくなります。

 江口くん演じる砂糖は、理系で電子工学を専攻する大学院生で、実はアメリカに潜り込んだ日本の産業スパイ。衣装はブレザーにシャツ、ネクタイ、チェックパンツの学生風、とか好きすぎるのでいい加減にしてほしいですね。砂糖はもっと悪っぽくというか、正体をなかなか見せない感じにしてもよかったのでは、と思いました。所々、ただの江口くんでしたもん。そこも好きなんですけども。江口くんはメガネを外すたびに黄色い歓声を浴びていたので、分かってやってる感に少し腹が立ちましたが、カッコいいので仕方なしです。

 緑川さんはカッコよすぎて良い声すぎて、くたびれた農場主感がなかなか出ない所がとてももったいないなあ…と思いつつ、その良い声を堪能させていただきました。ありがとうございます。序盤からリップ音を響かせるあたりが流石です。カーテンコールの最後であざとく決めてくるあたりも流石でした。パルに暗がりで攻められている(語弊があります)ところは、受け×受けじゃねえか、と思ってしまって申し訳なかったです。

 宇宙人マロンを演じたよっちんパイセンは、100%出オチな格好なのに、出オチにならない演技力で、圧倒されました。パルに地球人らしい会話を教わるまで、ロボットのように抑揚のおかしい奇妙な話し方なのですが、これが凄くてですね。得体の知れない不気味さに恐怖さえ覚えるような。普通に話すようになってからも、どこか浮き世離れしている感じで、わたしの中の宇宙人像が一新された感覚でした。

 

 ここから少しだけ、批判混じりの感想になります。

 

 言葉がメインにあって、台詞と身体とがリンクしないことも多いリーディングライブだけに、台本と演出の粗さは少し気になりました。重要でないギミックが悪目立ちしていたり、暗転が多かったり、もっと洗練できるのでは?と感じる箇所がありました。「うかがえますかね?」だけ字幕で出てくる意味も、理解できないまま終わってしまいました。もっとも、受け取りきれなかったわたしの問題でもあると思います。

 おばあちゃんを生き返らせようとしたとき誤ってゾンビを大量発生させてしまった、という物語のキーポイントは、観客のほとんどが気づいていたはずです。あんなに引っ張らずとも、シンプルに流した方が観やすかったんじゃないかな…なんて思ってしまいました。

 "パル"が一人だけカロリーの低いあだ名(パルスイート*1ってことですよね)とか、「あばよ!」で「ダンシングクイーンかよ」というツッコミが入るところとか*2、豆カボチャのくだりでガトさんが「味はボケてません」と怒るところとか*3、観客に伝わっているのか不安になる小ネタが多用されていたのも気になりました。なんとなく錦織一清イズムを感じて、わたしは面白かったですけども。

 「当然はやりの自動運転なんて無いし、2026年のカリフォルニアでは地層から掘り出された化石のような存在だ」を被せてくるところや、「ウエストミンスターの鐘の音が鳴り響いてるぜ」「まだ新品のセダンがひっくり返って燃えている」という台詞には、伊坂幸太郎さんの小説っぽさがあるように思いました。こういうところ好きです。

 

 少しdisりめいたことも書きましたが、人生初のリーディングライブ、とても面白かったです。Kiramuneの現場は癖になるからこわいですね。10月30日夜公演ライブビューイングの感想に続きます。

 

 

 

*1:人工甘味料の一種、アスパルテームを使用した味の素の商品

*2:これに関しては10月30日夜公演にて浪川さんが補足を入れてくださっていました

*3:これに関しては10月30日夜公演にて安元さんが補足を入れてくださっていました

確かに愛の話〜『鱗人輪舞』感想まとめ

   感想だなんて名ばかりの、めちゃくちゃ主観的な感情メモですので、閲覧の際にはご注意くださいませ。

 

   こんなにも心を持っていかれる舞台と、このタイミングで出逢えたこと、本当に良かった。

   わたしにとって『鱗人輪舞(リンド・ロンド)』の感想は、この一文に尽きます。全く予備知識もなく偶然この舞台を選んで、ひどく心を打たれて、DAZZLEさんを知って、早11日。毎日毎日、リンドとロンドがいるあの世界に、思いを馳せています。

   ロンドはリンドが「叶うならもう一度その花を観たい」って言っていたのを覚えていて、懐中時計の代わりに花の種を選んだのかな、とか、リンドが最後にロンドと話したかったことは何だったんだろう、とか、結局ロンドがリンド本人に対して名前で呼ぶことはなかったな、とか、気づいていない伏線も全部知りたい、とか。答え合わせも出来ないまま、観劇以来ずっと、彼等のことを考えていました。

   

   そのうちいつしか、役柄を超えて、DAZZLEそのものに惹かれている自分がいました。

   精神的にも肉体的にも消耗が激しいだろうあの舞台を、たった8人+客演1人(もちろんスタッフさんの存在はあれど)で作り上げて、14公演完走する。想像を絶するものがあります。20年間も己のスタイルを信じ貫き通して踊り続けることは、並大抵の信念では出来ないことで、本当に、心臓を掴まれたような気持ちです。

   わたしは高校生の頃からずっと、ジャニーズの舞台班が大好きです。ダンスが上手い人たちを、ダンスで彩られた舞台を、たくさん観てきました。それでも、DAZZLEさんの唯一無二の世界観に、心を奪われてしまいました。なんということだ。

   ダンスを主体に物語を紡ぐということ。知らなかった世界の扉を開けてくださったDAZZLEさんには、感謝しかありません。そして飛び込んだ自分グッジョブ。パンフレットの挨拶の最後、達也さんは「DAZZLEに気づいてくれて、どうもありがとう」と書いておられますが、こちらからすると、気づかせてくれてどうもありがとう、なんですよね。本当に。

   今このタイミングでDAZZLEさんと出逢えたから描ける未来が、きっとあるはずです。これからの身の振り方に迷っていたわたしにとって、この出逢いは一生ものになるんじゃないかなあ、とぼんやり思っています。

 

   20周年を超えて、この先のDAZZLEさんを応援できることが幸せです。願わくばいつか、ふぉ〜ゆ〜やTravisJapanとお仕事をご一緒してほしいものです。

   以上、ジャニオタのまとまらない戯言でした。

『鱗人輪舞』という舞台~②'16/10/22(12公演目)

 

 どうしてももう一度観たくて、速攻でチケットをとった舞台なんて初めてでした。ということで『鱗人輪舞(リンド・ロンド)』12公演目の感想を書き連ねておきます。例によって、ネタバレ満載、妄想入り交じりのとても自己本位な感想です。ご注意ください。

 

 

 2回目の観劇は前方ブロックの一番後ろ(後ろがすぐ通路の場所)、ドセンでした。またも良いお席。ありがとうございます。2回目ということで、答え合わせと復習のつもりで挑みました。萌えポイントもいくつか発見いたしました。ありがとうございます。ちなみに今回もRエンドでした。

 

 この回で印象に残ったのは、まず、冒頭の群舞です。一度結末を知ってからあのシーンを再度観ると、リンドとロンドの関係が重なって、1回目とは全く違う角度から観られました。

   そして、ロンドが電車から飛び降りた後の、リンドと追跡者のシーン。アクションシーンなんですが、凄く美しくて、リンドの人間離れした身体能力を感じます。追跡者に壁ドン紛いなことをされてその手をゆっくりくぐるところと指で挑発するところは、すごくセクシーでした。尚、上演後キャストトークにて、主宰でリンド役の達也さんが「今までアクションは避けてきたが、20年目にして取り入れてみた」というお話をされていて、なんだかグッときました…!

 この回では、終始、リンドの美しさに魅せられました。「水脈が見えるんだ」の振りが謎めいた感じでとても好きです。月明かりに照らされて舞う姿、泣きそうになりました。リンドは一挙手一投足、全てが美しいんです。そりゃ富豪も「私のリンド」って言いたくなりますよね分かります。

 そんな、いつだって美しいリンドが柄にもなく動揺して走り出す、旧市街が燃えていることに気づく場面。リンドがロンドに執着する理由は、結局わたしには分からずじまいでした。ただ、この場面のリンドの慌てぶりと、鎮火後のロンドとの会話が、ふたりの関係を物語る鍵かな、と思います。「いつだって世界を救えたはず」って、まさしくその通りなんですよね。難しい。愛故に、の一言で片付けていいものなのか、難しいです。

 前後するんですが、列車内でロンドが花を見て「何か思い出せそうな気が…」って言ってるんです。リンドがロンドに執着しているのはこの台詞が関係しているのかも、と思ったんですが、この伏線の回収は一体どこに。Lエンドでしょうか。

 一番心にグッときた台詞は、裁判でロンドが発する「犠牲?じゃ、てめぇらも一緒に死ねよ。」です。この台詞からの、ロンドがセンターになったフォーメーションでのダンスにすごくすごく心を打たれました。迫力があって、緊迫していてしんどくて。

 裁判の最後、リンドが主張している場面。全員の目がリンドに向いている中で、ロンドだけは目を背けているんです。リンドの主張は暗に、殺してくれ、と言っているようにも聞こえるものでした。だからロンドは聞きたくなかったのか、と感じつつ、ここでのロンドの感情はすごく複雑で、ぐるぐると考えてしまいます。

 ダンスで好きなのは、やっぱりデモのシーンです。勢いよく手を合わせる音が響くところだったり、ふらっと迷い込んできたロンドがステップから参加するところだったり、力強くガンガンくるかっこよさが前面に押し出されているところが、『鱗人輪舞』の中では珍しいかなと思いまして。

 

 Rエンドとしては、ロンドの言い訳の場面を引きで観て、圧倒されました。爆発みたいなダンスと投影される文字、伝わってくるのは、後悔と懺悔と感謝。リンドの諦めにも似た優しい言葉がなければ、息苦しさで窒息しそうでした。

 ふたりで逃げる場面は、やっぱりキラキラした表情と伸びやかなダンスで、結末を知っているからこそ、1回目に観たときよりつらかったです。

 もう一度会いたい、と願うロンドに、リンドは見えないはずの鮮やかな花畑を見せます。もうほんと語彙力が無くて申し訳ないんですが、ロンド本当につらい。でも2回目にして、もしかしてこのときロンドは泣き笑いなのかな…と思いまして、少しだけ救われた気持ちになりました。

 

 カーテンコールでは、ロンド役のきんたさんがにこっ、と微笑まれた瞬間を見てしまい、心を掴まれました…!なお、キャストトークについてはきちんとした言葉遣いで書ける気がしないので、箇条書きで失礼いたします。

 

・Tシャツ×裸足×椅子の座り方、だけで何通りもの萌えを見つけられる気持ち悪いオタクですみません

・主演のおふたりが溢れ出る感想を語ってらっしゃってたまらなかったです

・ヒデさんとユーキさんの「それが言いたかった!」「今言ってやってんだろ!!」のやりとり最高でした

・達也さんの\だめじゃん/にきゅんとしました

・「(列車の線路に)石置いた人~?」ってそこで手挙げられる人いたら勇者

・殺陣の話が出たとき「普段メンバー同士で殴り合いの喧嘩してるのでそれを参考にしました」って達也さんがおちゃめな嘘を吐いてらっしゃって、ほっこりしました

・シンジさんとカズさんに笑わせていただきました

・きんたさん「大きい人が、小さい人を、投げ飛ばしたり…大きい人間が小さい人間をぉ、押しつぶしたりするのは~…精神的に痛いです」か わ い い

総評:先程までダークでファンタジックな物語を紡いでいたとは思えない、メンバーの皆さんのトーク、笑顔、仕草。そして、舞台やダンス、作品、役柄への強い思い。ファンになるには十分すぎる時間でした

 

以上です。お目汚し失礼いたしました。

 

 次の記事で、もう少しだけDAZZLEさんと『鱗人輪舞』について語らせてください。一度ここで切らせていただきます。

 

 

『鱗人輪舞』という舞台~①'16/10/18(7公演目)

 

 ダンスカンパニーDAZZLEさんの20周年記念公演、『鱗人輪舞(リンド・ロンド)』の7公演目を観劇しました。以下、ネタバレ満載、深読み妄想たっぷりの自己本位な感想です。閲覧の際はご注意ください。

 

 

 観劇後、「とんでもない舞台を観てしまった…」真っ先に、そう思いました。ぴあさんの特典で良い席(なんと最前センターブロックでした…!)がお手頃価格で手に入るということで、気軽に観に行った自分を軽く後悔するほどに、心を打たれてしまいました。

 息遣い微かな音、表情、匂い、したたり落ちる汗まで感じられて、本当にどうしようもなかったです。皆さんお美しかった。描く軌道が見えるようなダンスでした。どうしてそんな風に動けるんだろう、この演出は、振り付けは、一体どんな脳内で生み出されているのだろう…と息をのむばかりで。

 確かに今この劇場で上演されている舞台なのに、ダンスで演劇で、絵本で小説で、アニメで映画でRPGで、みたいな不思議な感覚に陥りながら、ひとつも漏らさないように必死で観ていました。

 

 海が消え水が涸れ、土地も人の心も荒んだ世界で、孤独に生きる青年・ロンドと千年を生きた人魚・リンドが出会い、動き出す物語。一幕の終わりに観客が投票をして、ひとつの結末を迎えるマルチエンディングの舞台です。ここがずるいんですよ。世界観を崩さず、むしろ観客を世界に取り込んでしまうような演出で。そうきたか!!!って、殴られたみたいな衝撃。結末を迎えた後、心苦しくなってしまうほどでした。

 

 好きな場面はたくさんありますが、まずはリンドとロンドが出会う場面。月光に照らされて舞うリンドがあまりに綺麗で美しくて、最初から半泣きです。最前だったからか、月光に浮かぶリンドのシルエットに、滴り落ちる汗だか水滴だかも見て取れて…!美しい綺麗尊いの三拍子でした。

 思わず口元が緩んでしまったのは、人魚とリンドのシーン。花を摘みにゆくリンドの可愛さったらないです。箱を組み合わせ組み替えて山を表現し、それが寸分たりとも狂わない音合わせで進んでいくんですよ。天才、としか。そして、人魚から好意を伝えられて嬉しさのあまり思わず項垂れるリンドの可愛さったらないです(2回目)。その後、人魚は酷な最期を迎えるんですが、人魚の亡骸にキスをするリンドがまた美しくて泣けます。

 ロンドの過去の回想はしんどかったです。素直で幼かった少年が、だまされ傷つき、ずる賢い生き方だけを覚えて、十分に愛されることなく子どものまま大人になってしまった。もっとも、だからこそリンドの愛に気づいたときに、ロンドは心打たれたんだと思うんですけど…

 富豪とロンドの再会も良かったです。最初、別々の空間が展開されてると思ったほど、対比が素晴らしくて。元は使用人と坊ちゃん、今は富豪と砂族。パンフレットを見て気づいたんですが、ここのMEのタイトルが『豪遊&拷問』なんです。天才的…!あとは、富豪が吸っている煙草の香りがふわっとしてきて、クラクラしました。性癖ドストライクでしたありがとうございます。

   電話や食器を使ったダンスのコミカルなシーン、力強いストリート寄りのダンスで表現されるデモのシーンも好きです。美しいとカッコいいのバランスが絶妙でした。

 

 ちなみにこの公演の結末は、Rエンド。リンドの愛に気づき、一週間の猶予を使ってお金を稼ぎ、懐中時計を返したかったのだと捲し立てるロンドを、スクリーンに投影される文字で表現されていて、本当に天才的でした。リンドはロンドに何を伝えようとしていたのかは謎のままですが、質屋でロンドを目撃したリンドの仕草にきゅんとしたので、結果オーライです。

   一緒に逃げよう、と言ったロンドのことを、結果的にリンドは裏切ることになるんですよね。ふたりで逃亡中のロンドは年相応にキラキラしているように見えて、グッときました。しかもここのMEのタイトル、『駆け落ち』なんですよ…!だからこそ、最終列車が行ってしまった後、降り出した雨にリンドの選択を悟ったのだろうロンドが、つらすぎました。

 本当は、リンドはもう死んでしまいたかったのだと思います。リンドにとっての、愛した人に生かされて意味のある死を探し続けた千年と、ロンドと出会ってからの少しの時間のことを考えると、言葉が出ません。

 最後の最後、人魚は見ることが叶わなかった景色を、寂しがるロンドに見せるなんて、リンドはずるいなあと思いました。鮮やかな花畑でひとり泣き叫ぶロンド、観ているのはしんどいのに、目が離せませんでした。

 

 分からなかったのは、どうしてそこまでリンドはロンドに執着するのかということ。懐中時計を返してもらった後は、目の前に現れる理由なんてないはずなのに…と疑問に思いました。「あの花(DAZZLE)が似合うと思ったからさ」とか言いそうですよね。リンドはきっとロマンチストですから。

   あと疑問があるとすれば、2人の関係に名前をつけるとしたらなんなのだろう、ということです。友達ではないし家族とも恋人とも言えない、共犯者、でしょうか。

 

   疑問と期待を抱きつつ、ただいま2回目の観劇へ向かっています。まだ観ぬLエンドに出逢いたいものです。

AD-LIVE初心者の感想と考察③~'16/9/25昼

 ネタバレしまくり深読みしすぎ妄想混じりの長ったらしい感想と考察、9/25昼公演についてです。ライブビューイングでの観劇でした。

 

 9/25昼公演は、どんでん返しはあったものの、全体としてはナチュラルに進む物語で、リラックスして観ることができました。福山さんの流れるような台詞回しと、ゆうきゃんのアドリブワードを引いて確認してから台詞を組み立てる癖のおかげかと思います。最初から最後までいい声対決だったのに加え、おふたりともビジュアルがとても素敵でしんどかったけれど。

 まず、白シャツに白衣を羽織りバインダーを手に登場したゆうきゃん。まさかの第一声が「福山さん。」本名をぶっこむところからスタートです。福山さんのフルネームは福山・ザ・デストロイ、趣味はチャット、福山さんには好きな人が居る、というところまで明かされてマインドダイブクイズショーが終了。

 好きな人が居るのか否か、と聞かれたところで「その好きはライクかラブかアガペーのどれだい?」って福山さんがおっしゃってたのがなかなかに強烈だったので、機会があればわたしも使いたいと思います。

 意識不明の状態にある福山さんを治療するため、マインドダイブの専門医ではないにも関わらず駆り出されたと語る、ゆうきゃん演じる先生。この先生、自分のことをほとんど話しません。一方の福山さんは、38歳DT、初恋の相手はチャットで知り合ったピスタチオさん、木こりアイドルゆかりんの親衛隊、ダジャレが趣味で、ザ・デストロイはハンドルネームで本名は潤、なぜか普段からタキシードを着ているサラリーマン、と設定盛り盛りにも関わらず。それもそのはず。終盤で、本当は先生は、自殺したものの死にきれずマインドダイブによる救命措置をとられたものの、死を選んだことでマインドダイブ装置内に取り残された魂である、と判明するのです。

 先生の正体を明かすシーンは、相手が書いた内容を当てられるかどうか、という超能力対決をきっかけとして語られます。前列のお客さんに話しかけたり、観客のことを装置内に取り残された(死んでしまった)魂だよ…と言い放ったりしたゆうきゃんに、大いにざわつかせていただきました。中村悠一さんずるい。

 装置の中から福山さんを見ていて、まだ生きられるのならば生きてほしいと思い、マインドダイブを内側から動かすことを試みたと語る先生。つまり、自ら命を絶った先生が「会いたい」と思ったのは、同じく自ら命を絶とうとした、赤の他人である福山さんだったわけで。「会う」ことで、もう一度生きる道に進んでほしいと思ったんですよね。先生ははぐらかしていたけれど、生きられるチャンスを与えられたのに死を選んだことを、きっと後悔していたんだなあ、と思うと、いたたまれない気持ちになりました。もっとも、予想外の結末が待っていましたけども。

 すごく個人的な意見としては、生前、先生は小児科医だったと思うんですよね。「お絵かきしよう」「一緒に治そうねえ」「潤くん」等々、福山さんへ接する口調が優しくて、私の目には小児科の先生にしか見えなかったです。

 また、マインドダイブ失敗例・マインドダイブの内側からの強制起動という例外を提示してきたのがまさかのゆうきゃんだったことに、すごく心を掴まれました。(これまでの他の公演で既にあったのかもしれないですが)

 最後にバスが到着したのは、福山さんがゆかりんの熱愛報告にショックを受け自殺を図った居間。ここまでの福山さんは時々パニックになりながらも飄々としているというか、のほほんとしたゆるい雰囲気だったのですが、ゆかりんのブログを見た時の再現シーンで一瞬にして、狂気さえ感じられる演技に様変わりしたんです。思わず息をのむほどの熱演でした。それでもちゃんと笑いに持って行くところ、さすが福山さんでした。

 生きてさえいれば良いことがあるはずだし、何事も良い方向に考えてみればいい、ピスタチオさんの正体がゆかりんだったなら素敵じゃないか?という内容の手紙を渡して迎えた最終場面。先生が立っていたのは地獄一丁目。「あいつ、元気かな…」と黄昏れる先生のところに飛び込んできた福山さん、開口一番「振られたじゃーーん!!!」対する先生は「…なんかごめーん!」で終了です。

 最後に福山さんが出てこないエンディングにしたくて6度の改稿を重ねたゆうきゃんと、出てきてほしくないだろうと見越して、あえて飛び出した福山さん。カーテンコールでのにやり顔は忘れません。あと、福山さんが語っていた「(手紙を読んだあと)はけたら鈴村さんにすごい真剣な顔で『(最終場面に出るかどうかは)最終場面を見てから決めろ』って言われた」というエピソードも忘れません…!総合プロデューサーかっこいい…!

 そしてこの回で絶対に忘れてはいけないのは、木こりアイドルゆかりん。可愛いアイドルが鉈を持ってバスに乗り込んできたときの衝撃ったらなかったです。「心の大木、へし折るゾッ☆バッ木バ木☆」というキャッチコピーがたまりません。聖子ちゃんカットに膝下丈のスカート、控えめなのに大きいリアクションという昭和なアイドルだったからこそ、これだけの愛されキャラになったのではないでしょうか。ゆかりんを演じてらした廣瀬詩映莉さんご自身も、とってもキュートで魅力的な方みたいです。気になります。こびとサイズのゆかりんが机の上に登場して覆面レスラーと闘うPV、観たいです。

 

 福山さんとゆうきゃんのコンビでのAD-LIVEが発表されたとき心配されたのが、某松さんのことだったかと思います。観客としては密かに期待している人もいたはずで、でも公式に言葉にはできないような(鈴さんがユニゾン!でさらっと「おそ松さんです」って言っちゃいましたが)雰囲気の中で、DT、ファンが6人、ほのかなBL臭、といった連想させるような要素を盛り込んできたおふたりには感服です。ぎりぎりのラインを演者側から引かれたら、ファンは納得するしかないですもん。

 

 わたしにとってのAD-LIVE'16は終わってしまったのですが、大阪公演で繰り広げられるまだ誰も知らない物語もとても楽しみです。

 今は、AD-LIVEレポを追う内に浅沼さんのことが気になって仕方なくなってしまったので、10/30のDVDは買うかもしれないな…と考えているところです。AD-LIVE沼こわい。

 素敵な舞台を企画してくださった鈴さんと、素敵な舞台を作ってくださったキャストスタッフのみなさんと、わたしをAD-LIVEの世界に引きずり込んでくれた友だちに感謝です!!!

 

縁~むかしなじみ~について

 9月13日昼と9月20日夜、ふぉ~ゆ~の主演舞台「縁~むかしなじみ~」を観てきました。感じたことを綴っておきます。ネタバレ満載、自分用メモとして残す長い駄文ですので、ご理解お願いいたします。

 

 ふぉ~ゆ~の3作目の主演舞台、「縁~むかしなじみ~」。さまざまな境遇にある幼なじみ4人が、30歳を目前にして自分と自分が生まれ育った町の在り方を見つめ直し、ある事件をきっかけに中止されたままの祭りを復活させ、魂の踊り「だんない節」を踊る…というストーリーです。

 わたしにとって初めてのシアタークリエ、初めてのよんこいちふぉ~ゆ~、あまり良くなかった前評判に反する初日以降の高評価、期待が上がりすぎていたのかもしれません。席が遠かったとか、観劇の数日前に別の舞台に心を奪われていたとか、わたし自身の観る姿勢にも原因があったと思うのですが、1回目の観劇では、良くも悪くも高校演劇っぽいな、という感想を抱いてしまいました。

 分かりやすく共感しやすい友情と葛藤の人情劇なのだけれど、ヤマがふんわりしているというか、どこを観せたくて何を伝えたいのかぼんやりしてるように感じて、役への入り込み方もイマイチに感じてしまって。社会問題の盛り込み方やMEの入り方にも高校演劇感があって。座長ふぉ~ゆ~の魅力でもってる舞台、というか。ずっと楽しみにしていた大好きな4人の主演舞台を、正直に面白かったと言えないことにもやもやしていました。

 

 そんな気持ちのまま迎えた2回目の観劇。結論から言いますと、一週間のうちに何があったんだろう???と思うくらい良かったです。席が近かったので台詞を聴きこぼさなかったこと、ちゃんと筋を分かっていて観たこと、も理由のひとつですが、なにより、台詞が役者さん本人の身になってるように感じられたところがとっても良かったな、と。笑いとシリアスのバランスも心地よく思えました。

 ふぉ~ゆ~以外の役者さんでは、妹分の彩ちゃんを演じる田中れいなちゃんが好きです。お兄ちゃんたちに絡む彩ちゃんはとっても可愛いし、良きスパイスでした。大樹(act福田悠太)の居酒屋「漁火」に土地買収の話でやってきた良毅(act辰巳雄大)とカオリンを追い返すときの彩ちゃんの「ジュース上等!」「ご都合のいいときないから!」っていう子どもっぽい言い方にきゅんとしてました。終盤では、彩ちゃんが頑固者たちの本音を引っ張り出すキーマンだったように思います。みんなに溝があるままなのは嫌だ、昔みたいに仲良くして、って可愛い可愛い妹分が素直に伝えてきてるのに、和解しないなんて選択肢はありえないですもんね。

 福田さん演じる大樹は、ばっちゃんに向ける視線がいつも優しかったです。だんない節直前でのばっちゃんとの「大樹、いい顔になったねえ」「元からだよ」というやりとり、そして健太(act松崎祐介)の父にばっちゃんを頼む、と言わんばかりの会釈をするところ。たまらなかったです。高校時代の本音を吐露する場面はとても心が痛かったです。あとは何より喫煙未遂と飲酒に性癖をくすぐられまくりましたありがとうございます…!

 松崎さん演じる健太はもうずっと熱かった。漁師が似合いすぎてました。松崎さんこんなに演技上手かったんだなあ、が第一印象です。彩ちゃんのこと気になってるんだろって茶化されて動揺してる感じがすごく良かったので、健太と彩ちゃんには幸せになってほしいものです。

 越岡さん演じる和也は、ほんとに女好きで人たらしなのだけど、トラブルメーカーなのに憎めないのは、根がすごく優しいからだと思います。「大樹がいちばん頼れるからさ」「いいんじゃない、諦めても。」「こんなんじゃ、こんなんじゃ俺、出て行けないよ」「良毅、30も近くなるとさ、お前みたいに好きな仕事バリバリ出来るやつだけじゃないんだ」(全てニュアンスです)といった台詞の数々が、まっすぐに心に飛び込んでくる感じがするのも和也でした。中3の祭りの夜以降いなくなってしまった良毅のことを一番心配して気にかけていたのも、和也だったんじゃないかなあ、と思います。あと、マドンナであるカオリンにでれでれする台詞が逐一ウケていたので、きっと越岡さん気持ちよかったと思います(笑)

 辰巳くん演じる良毅は、他の3人を奮起させたくて発した胸を刺すような言葉が、ほんとにつらかった。良毅の立ち位置に近いところから観ていたからか、すごく伝わってきました。ずっと冷静に諭していた良毅が、煮え切らない態度の大樹に苛立って椅子を蹴る場面、あの感情の爆発の仕方とそのあとの一瞬の静寂、ここは緊張感がすごかったです。お互いの気持ちが分かって和解した後、拳を合わせるあたりまで、良毅はずっと泣き笑いみたいな顔をしていて、ハンカチで顔を拭っていて、素直に感情をこぼす良毅にグッときました。

 好きなシーンは、佐山興業との乱闘シーンです。3人と良毅との関係がまだぎくしゃくしているにも関わらず、4人のお互いを思い合う関係性が見え隠れしているから。タオルを頭に巻いて特攻隊長みたいな健太も、公務員である和也に「お前は手出すなよ」と言う大樹も、「アラサーなんだから無理しないの」と言って結局は参戦してしまう和也も、「一時休戦な」と言って入ってくる良毅も、みんな素敵でした。

 だんない節のときは、ほとんど和也を観ていました。和也は本当に楽しそうに生き生き踊るので、好きすぎてどうしようもなかったです。良毅と大樹と健太はわりと死ぬ気で踊っているような印象でした。だんない節は、ソーラン節と阿波踊りを足して2で割ったような感じなのですが、迫力が凄まじかったです。口上からして格好良かった。長半纏をたすき掛けして、サラシ風に半股引風の白短パン、白の地下足袋っていう衣装も最高でした。色っぽかったです。

 

 「縁~むかしなじみ~」、2回観てこんなにも印象が変わるとは思わなかったので、いろいろと考えさせられるものがありました。20代最後の4人の勇姿を目に焼き付けることができて幸せです。東京公演は終わってしまったけれども、地方公演でも進化し続ける舞台になるのだろうと思います。千秋楽までどうか怪我なく、一座全員で走り抜けてください!